Venus Style(ヴィーナススタイル)

40歳からのシンデレラストーリー

女として艶めき一番輝くミドルエイジ。諦めないで下さい。40代〜の貴女だけのシンデレラストーリー Kumikoがプロデュースします。

【 薔薇と禁断のエロス 】11話

2015-11-29

久美子は、その夜不思議な夢を見た

 

誰もいない田舎の廃墟の工場

 

そこに、赤ちゃんの泣き声がしている

 

赤ちゃんの泣き声のする方に久美子は近づいて

 

赤ちゃんを探そうとしているのに

 

赤ちゃんの姿は見当たらない。

 

真っ赤な夕陽が工場の窓をすり抜け

 

久美子の顔を照らしていたが、直ぐに

 

暗くなってきた。そして薄気味悪い雰囲気が漂ってきた。

 

久美子は怖くなって急いで外に出ようとした

 

その瞬間後ろに人の気配を感じ

 

ふりかえろうとした瞬間目が覚めた。

 

久美子は何とも言えない、リアリティな感覚と恐怖で体が震えていた。

 

「 こんな変な夢今迄見た事ない… 」

 

「 嫌だわ…怖くてもう眠れないわ」

 

久美子は恐怖を紛らわせる為に録りだめしていたドラマを朝方まで見ていた。

 

そして、眠らないまま父親が入院している病院にお見舞いに行った。

 

久美子の父親は8カ月前に、朝方散歩をしていた時に車に跳ねられ意識不明の重体だったが、大腿骨を骨折しており、高齢の為中々回復も遅くリバビリもままならない状態で、ほぼ寝たきりの状態だった。

 

久美子の母親は久美子が生まれて直ぐ

 

産後の日立が悪く亡くなったと父親から聞かされていた。

 

久美子が1歳になった頃、新しい継母が

 

家に来て、久美子をわが子のように可愛いがってくれていたが、久美子が7歳の頃父親と離婚し、それ以降は父親と2人で暮らしていた。

 

父親は頑固で真面目な性格で、久美子を厳しく育てた。

 

そんな父親は今、交通事故に遭いすっかり弱気になってしまっていた。

 

久美子は病院にお見舞いに来た時はできるだけ笑顔で接し、父親を励ました。

 

「 お父さん、退院したらうちで一緒にすむんだから元気にならなきゃ!昨日お父さんの為にベッドのカタログを持ってきてもらったの、介護用のベッドって色々あって迷っちゃう」

 

「色々ありがとう、わしが朝散歩に出たばっかりにこんな事になってしまって、本当なら隆くんとアメリカに行くはずだっのに、隆くんには本当に申し訳ないことをしてしまった。」と久美子の父親は涙を浮かべながら言った。

 

「 終わったことは仕方ないし、隆さんも理解してくれてるから大丈夫。それより、早く良くなることだけを考えてね」と久美子も涙を浮かべながら言った。